4月5日にUSJがチケット料金の値上げを発表しました。
1日券「スタジオ・パス」と2日券「2デイ・スタジオ・パス」の料金が上がり、
年間パスである「年間スタジオ・パス」の料金は変わらないようです。
値上げは4年ぶり、前回は
たとえば大人1日券が5,500円⇒5,800円の値上げで
このときは東京ディズニーリゾート(TDR)の値上げと合わせて、横並びに上げたような記憶があります。
今回はTDRが横並びで上げるのか…どうなんでしょう??
アトラクション投資は東京ディズニーランド(TDL)、東京ディズニーシー(TDS)両パークへTDRの方が積極的に行っています。
そのため、本来ならTDRの方が値上げに走ってもおかしくないんですが・・・
今回のUSJ値上げの目的は
「安いから来た」という人以外、何も考えずにとりあえずUSJに行こうと思ってきた人
からはもう少し高い金額を取ろうということだと思います。
事前に何の情報も得ずに現地まで来た人は全く気づかずに支払っちゃうかもしれない。
あれ?なんとなく高いような?まあでもせっかく来たし入るか。。
「安い」というのをどこかで見たから来たわけじゃないんですね。
USJに行きたいと思ったから来たという人。
そういう人はたとえ6,100円であろうが、5,800円から300円上がろうが関係なく来場するでしょう。
高い金額でも払ってくれる人からはいただきましょう・・・そういうことだと思います。
だから、「価格訴求」は通常料金とは別に継続するはずです。
学生の割引を行う「スチューデント・パス」や関西在住の方限定の「GWエンジョイ・パス」など
今も実施していますが、これらは今後も実施していくと思います。
これらを見て来場しようと思った人は「安いから行こう」と考える人たちだからです。
たしかに、安くなくても来場してくれる人からはギリギリまで高くするべきですよね、事業を行う側の立場で言えば。
「その金額はおかしい」というレベルでなければ、一応金額相当のサービスが提供されていると判断されて来場してもらえるからです。
まあ、TDRやUSJは競合といえばこのお互いしかないでしょうし。
旅行商品は安く提供することをこれからも続ければ
「USJへ行こうと思ったけど300円上がったからTDRにしよう」なんて人は出てきません。
競合がいたらこうはいかないでしょうね。
ちょっと思い出すのは牛丼の値下げ。
吉野家が下げ、それに合わせてすき家が下げ。
吉野家の大ファンだったら相当な値引きがなくても吉野屋に行くでしょうから。そんな人から取れるお金も少なくなる。
ただ「浮動票」部分は動いちゃいますしね。牛丼屋の場合は50円安いから別の店へ行こうとなる可能性もあります。
このままいくと牛丼屋は破綻しちゃうんじゃないかなぁと思いますが…
価格戦略はとても重要で、そして難しいってことですね。
ユニバーサル・スタジオ・ジャパンが6,100円の価値があるか…
みんなで見極めないと、ですね!!