関東のICカードは、SuicaとPASMOです。
普段から電車を使って通勤している方で、SuicaやPASMOを知らない
という人はもはやいないと思います。
Suica(スイカ)はJR系で
PASMO(パスモ)は私鉄系
のICカードです。
この2つ、機能はほぼ・・同じです。
どちらも、同じようにお金をチャージしておいて、それを使って電車に乗ることができます。
細かく言うと、たとえば定期券を買える区間が違ったり、
Suicaでしか買い物できない場所があったり・・するんですが、
普通に電車に乗る、というだけなら
どちらを持っていても、首都圏の都心部ならどこの駅でもチャージもできるし
タッチして使用することも可能です。
では、すべてが同じかというと、実は違うところが・・
それは
Suicaには払い戻し手数料があるが
PASMOには無い
というもの。
ここで間違えてはいけないのは、
「定期券」の払い戻しではないということ。
定期券の払い戻しは、鉄道会社によって違いますが、たいてい手数料があるはずです。
ここで言っている、スイカ・パスモの払い戻し手数料とは
カードを使わなくなるので返却する場合の手数料です。
もし、定期券を払い戻す場合にカードも返却する・・となると
定期券の払い戻し手数料と、カードの払い戻し手数料それぞれが必要になります。
定期券ではないSuicaやPASMOの払い戻しの場合は
カードを返却する手数料だけが必要になります。
この「カードを返却する手数料」というのが、Suicaにはあって、PASMOには無いんです。
これ、意外と知らない人が多いんじゃないかと思います。
PASMOが払い戻し手数料、無料になったのはいつ?
なぜ知らない人が多いかというと、
以前はPASMOもSuicaと同様に、カードを返却する際の手数料が必要だったんです。
いつから変わったかというと、消費税8%が適用されるようになってから。
2014年4月1日から鉄道各社は消費税8%を適用した運賃になったのですが
その時に、各種手数料も変更になりました。
もともと210円だった手数料が、消費税が5%から8%へ変更になったのにともない
220円になりました。
このとき、カードの払い戻し手数料がSuicaは220円になったのですが
PASMOはこのタイミングで払い戻し手数料が廃止され、無料になったんです。
SuicaとPASMOの払い戻し計算方法
さっきも言いましたが、定期券の場合はこれに加えて、定期券の手数料や定期券の払い戻しにかかわるややこしい計算があるので・・ここでは省きます。
ただ、定期券を払い戻すときに合わせてカードも返却する、となれば
カード部分の払い戻しはここで紹介する方法での計算になります。
下記の計算に出てくる
SFとは、「ストアードフェア」の略で、チャージされているお金のことです。
デポジットとは、ICカードを購入する際に支払っている預かり金のことで
これは払い戻し(返却)すると、返してもらえます。SuicaもPASMOも500円です。
Suicaの返却(払い戻し)の計算方法
SF残額 1,000円
を払い戻す場合
1,000円 ー 220円(手数料)+500円(デポジット)
=1,280円
PASMOの返却(払い戻し)の計算方法
SF残額 1,000円
を払い戻す場合
1,000円 +500円(デポジット)
=1,500円
ということで・・どう考えても、PASMOが得(笑)
Suicaの払い戻しで手数料がかからない方法
ただし、Suicaの方にも手数料を支払わなくて済む方法がありまして、
それは残額を使い切ること。
例えば、
Suica
★残額230円 230円ー220円(手数料)+500円(デポジット)=510円
★残額220円 220円ー220円(手数料)+500円(デポジット)=500円
★残額210円 210円ー210円(手数料)+500円(デポジット)=500円
★残額100円 100円ー100円(手数料)+500円(デポジット)=500円
★残額0円 0円ー0 円(手数料)+500円(デポジット)=500円
つまり、残額が220円以下の場合は、それ以上の額は引かれない、ということです。
デポジットは預かり金なので、必ず全額返してもらえます。
なので、Suicaの場合は、残額が0円になるまで使い切ってから払い戻しましょう。
切符を買ったり、売店の支払いで使ったり。などなど。
PASMOの場合は、残額は気にせず、払い戻しをしたい時にすれば
SF残額は全額返してもらえます。